おやじの独り言

中年層になると父親の”事業継承”や相続などで沢山の問題が出てきます。

事業継承する予定が、途中独立したり、また反対のケースも多いと思います。

特に中小企業の場合などは同族会社が圧倒的に多いでしょうから、少なからず関わる親族がいる場合には必ず直面することでしょう。

私の場合、起業事業継承と両方に直面したので、どちらにどのようなメリットがありどちらが向いているのかを考えてみた。

起業と”事業継承”の比較

まずは起業と事業継承のメリットデメリットで比較してみる。

メリットデメリットという言葉で表現できるほど短絡的ではないことは承知しているが、あくまで比較という意味での使い方である。

起業のメリットデメリット
ここでの起業とは、あくまでも独立という意味において使用している。

ざっくりこんなところですが、自分の経験から言うと、自分の思いや考え方はストレートに反映できるが、いきなりの社長業は対価のわりに働く時間が長くなる。

最初の出だしでは掃除から必要外のセールス電話の応対など、効率を下げる動きが多くなるという印象です。

商売を拡大していくために社員を抱えるようになると雑用的なことは減りますが収入も減ることになります。

ここで収入を減らさず会社も利益体質が作り上げられるならば、起業そのものは成功と言えるでしょう。しかし、数年後軌道に乗ってきたころに再度同じ場面が出てきて苦しい状態が続くのであれば起業そのものは失敗です。

反省点、改善点見出し、再度初心の状態が維持できるのであれば、リベンジできるでしょう。

ここで注意しなくてはいけないことは、数年間調子のいい時期がイメージされ、調子が悪い場面でも頭の中が調子のいい状態がイメージされていると大きな落とし穴に陥ります。

これは学生時代の若い頃はスポーツ万能だったのに、中年になりそのイメージで運動した途端に大けがをしたりすることと似ています。

起業には経験値がないのです。

起業する方の多くは、自分は出来ると信じています。

もちろん大半の方は確信があって起業するのですから当然と言えば当然なのです。

ただし、自己責任においてすべてが動くわけですから、気楽と言えば気楽です。プレッシャーみたいなものは事業継承と比べると比にならないくらいの気楽さだと思います。

事業継承のメリットデメリット
事業継承についても起業とかぶるところもありますが、比較という観点から別次元の表記とします。

事業継承のメリット

  • 雑用的な仕事が少なく、ビジネスに専念できる。
  • 今までの会社の長所を引き継げる。
  • 金融機関、営業先からの信用がある。
  • 財産が引き継げるため、収入があがる。
  • 事業継承のデメリット

  • 根付いてきた会社カラーに合わせなくてはならない。
  • 自分の息がかかった社員が少ない。
  • 業績が悪くなった場合、自分の責任にされる。
  • 組織になじめない。
  • 負の財産を引き継ぐため、突然の保証人になるなどの問題が発生する。
  • 事業継承については一見、楽そうに思われますが、デメリットにも述べた突然の負の遺産などの引継ぎで人生が大きく変わってしまうこともあります。

    よくありがちなことは生涯現役と貫いている社長様たちです。

    年齢を重ねてまで頑張る姿に称賛される場合もありますが、その社長が退いたら経営がガタガタ、継いだ後継者まで巻き沿いにすることが多くみられます。

    後継者のことを「あいつはまだまだ修行が足らん」などと他に行ってこぼすような会社はほとんどの場合早々姿を消します。

    自分の死=事業継承時期と勘違いしているからでしょうか。

    逆に早めに事業継承している場合には、お客様や金融機関の引継ぎもうまくいき、新規事業展開などを早々すすめられるため会社の伸び率も大きくなります。

    また、一瞬は負の財産を引き継いでも会社は不安定な状態にはならず、むしろ金融機関やお客様からの応援も多いはずです。

    もし、自分が発注する側だったらどう思うでしょうか?

    やはり家族一丸、会社一丸になっている姿の方を応援するのではないでしょうか?

    会社の事業継承で上手くいくケースは受け継がせる側が引き際を上手にすることです。

    起業と事業継承どちらを選択すべきか
    今現在おかれている立場をまず理解することが大切です。
    起業する気満々であっても先立つものや、まわりの信用がないと成り立ちません。

    逆に事業継承する気満々であっても、後継を狙う親族がいたり、会社の経営があまりよくなかったり・・
    事業継承したはいいが、ふたを開けてみたら莫大な借金が見つかったり・・

    と自分の思った通りには進まないのが現状ではないでしょうか。

    必要な条件

    起業に必要な条件

  • 営業先からの絶対的な信用
  • 人並外れた営業力、洞察力、体力
  • 打たれ強い強靭な精神力
  • コミュニケーション能力
  • どれか一つでも欠けるものがあるならば起業なんて考えない方が得です。

    今のビジネススキルを上げた方がはるかに得策です。

    事業継承に必要な条件

  • 今ある組織になじめる対応力
  • 自分が継承した瞬間に次の後継を考えられる
  • 借金におびえない器
  • 外野からのヤジを流せる無神経さ
  • 親族より会社のためと思える冷酷さ
  • 現社長が自分本位でないこと
  • 事業継承には自分以外のまわりの環境も左右します。

    やる気というより冷静な判断をして今の会社のポジションをしっかり把握できることが大事なことになります。

    まとめ

    結局のところ、比較の対象にならないくらい企業も事業継承も大変なことです。

    どちかの選択にしても自分を客観的にみることが必要なはずです。

    最後に、どちらの選択にしてもそうでないにしても、ビジネスにおいて命まで取られることはありません。

    その意味では気楽に、時に真剣に人生を考えてみるのもいいのではないでしょうか?